伏見屋とは

伏見屋本店

創業から百年以上。
和食の文化を支える伝統食材の作り手。

もともとは明治24 年に"こんにゃく屋"として商売をスタートした伏見屋。現在は会社を分社し、新たに【京都伏見屋】という会社を設立してこんにゃく部門は別会社として運営しています。

伏見屋のお豆腐づくりはお取引のある百貨店の担当の方から「おいしい豆腐を探してほしい」と言われたことから始まります。いろいろと探し回った結果、京都府向日町のお豆腐屋さんで、「これは!」と思えるお豆腐屋さんと出会いました。早速、百貨店のバイヤーに試食をして頂いたところ、「是非そのお豆腐を販売したい」と言うことになり、弊社がその豆腐屋さんから商品を仕入れて、百貨店に納品することになりました。しばらくしてその豆腐屋さんが、とある事情でお店を立ち退かなくてはならなくなりました。ご年配だった店主は「伏見屋で工場を建ててくれれば、そこの工場長として働きたい」とのこと。そこから、伏見屋による美味しい京豆腐つくりが始まりました。

おいしい豆腐は水選び。
茨木の軟水が引き出す、豆本来の風味。

おいしい水と豆腐

伏見屋茨木工場周辺は、元茨木川の一番上流にあたり、ゆたかな伏流水に恵まれた場所で、昔は染物屋や造り酒屋など、きれいな水を必要とするお店が多く軒を並べていました。

また、当社茨木工場周辺は旧茨木城の城下町であり、戦国時代、山崎の戦いで明智光秀を打ち破って天下を取った豊臣秀吉が茨木に立ち寄って茶の湯を楽しんだところ、そこの水をたいそう気に入って、それ以後、大阪城でお茶会をする際は、わざわざ茨木の水を献上させた、との逸話が残っているほどです。

茨木の水質は軟水。食材の成分を溶かしだし、食材本来の味を活かすのに最適な、クセのない柔らかな水です。伏見屋では、地下85mからくみ上げた水でおいしいお豆腐を作っています。

おいしい豆腐は豆選び。

伏見屋の豆腐づくりに使う大豆は、国内産100%。大豆本来の甘みと香りという点では、丸々と育った大粒の国内産大豆にまさるものはありません。厳選した大豆から絞った豆乳はクリームのように濃厚です。

また、お豆腐の味は使う大豆の品種や産地・季節や気候によって常に大きく変化します。「いつもの美味しさ」を守るためには大豆の品種それぞれの特徴を熟知し、その特性を活かしながら目指す味に合わせて配合を調整する必要があります。伏見屋では、熟練した職人が、季節に合わせて、数種類の選び抜いた国産大豆をブレンドし、香りや甘さ・旨みや固さにこだわって、おいしいお豆腐をつくっています。